鶴風顛末記(検査結果編)
こんばんわ!院長の野木です。今回は鶴風の検査結果編です。
手術が終わり、摘出した脾臓を病理検査という、腫瘍(悪性もしくは良性)かそれ以外かなどを調べる検査へ提出したのですが、その結果が出るまで1週間程度なのですが、長いこと長いこと…何度も術中所見を思い出し落ち込む。悪性だった場合、抗がん剤はやる?やらない? もっと早く手術していれば結果は違っていたかも? えらく老け込んで見える鶴風に何度も何度も謝る。こんなことを考えながら、はっ!と気づいたことがありました。病理検査結果を待っている飼い主さんは、いつもこんな気持ちだったんだと。今まで共感していた『つもり』だったかもしれません💦 まさに青天の霹靂⚡️でした。少しは成長できたかな? 鶴風よ!ありとがとう!
病気を患っている動物の飼い主さんから、『先生の飼っている犬(もしくは猫)が同じ病気になったら治療(手術や抗がん剤)をしますか?』と質問を受けることがよくあります。獣医師としては可能な限りエビデンスに基づいて治療を提案するとして、今回分かったことは、飼い主目線で考えると侵襲的な積極治療は、あまり進めないかもしれません…なので積極的な治療をしたい飼い主さんは、私にこの質問をしないようにして下さいね(笑)
鶴風に起こった一連の出来事から学んだことのもう一つは、やはり『早期発見・早期治療!』が重要であること、これにつきますね。皆さんも少しでもおかしいところやいつもと違うことがある場合は、ぜひ早めの受診をお勧め致します。また当院では病気の時の診察だけでなく、健康診断も実施しておりますので、ぜひご活用くださいね。
ちなみに、鶴風の病理検査結果はと言うと、……『血腫』でした!!簡単にいうと血の塊ですね。腫瘍じゃなかったのです!よかった、よかった♪