2024/12/14
こんばんわ 院長の野木です。
毎日寒いですね、我が家では早くも湯たんぽが登場しております(笑)
混合ワクチンは毎年必要ですか?と質問されることがあります。
答えは…「必要に応じて接種する」 です。では今回はこれで終わりです。
いやいや、短すぎ! ということで・・・
これから何回かにわたってワクチンとはなんぞや?と言うところから
ワクチンの種類、副反応、接種間隔等をお伝えしていこうと思います。
今回は『ワクチンとは?接種する目的は?』をお伝えしますね。
ワクチンとは・・・ 動物の体には、体内に入ってきた病原体を記憶しておき、
再び入ってきたらすぐに攻撃し、病気にかからないように したり重症化しない
ようにする仕組みがあり、これを免疫 と言います。
この免疫を利用したものがワクチンです。
ワクチン接種・・・病原性(毒性)を弱めたり無毒化した 病原体の一部を体内に
接種して抵抗力をつける!
昔、聖闘士星矢という漫画で、一度見た技は、2度目は効かない!的なことが
ありましたが、そんな感じ。
ワクチンには、大きく分けると
1.生ワクチン・・・病原性を弱めた細菌や感染力のあるウ イルスを使ったワクチン
メリット:強い免疫をゲット!
デメリット:稀に病気になる可能性あり…
2.不活化ワクチン・・・感染力を失くした病原体を使った ワクチン
メリット:病気になる可能性なし
デメリット:生ワクチンと比べ、ゲットできる免疫が弱い
→免疫を高めるためにアジュバント(添加剤)が加えられ ている。
ワクチン接種の目的にも大きく分けると2つあって
個体免疫・・・個体が感染症にならないようにする。
(ワクチン接種と聞いてイメージするや つ)
集団免疫・・・集団で免疫を上げ、感染症が蔓延しにくく する。
まとめると、
ワクチン接種する目的は、
『特定の感染症に対して、個体がその病気にならない、
または重症化しないようにすること!』だけでなく
『社会に感染症が蔓延しにくくするようにすること!』で す。
ワクチン接種することで、わんちゃん猫ちゃんの健康を守 ることだけでなく、
間接的な社会貢献?!にもつながりま す。
ぜひワクチンを『必要に応じて』接種しましょう!
終わり。
下記もご参照ください
ワクチンの副反応について
『ワクチンの接種間隔』について