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『ワクチンの接種間隔』について | のぎ動物病院

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こんばんわ

院長の野木です。
明日からは、12月も下旬ですね
早い、早い💦 

今回は『ワクチンの接種間隔』についてです。

「犬や猫は、毎年ワクチンを打たなければならない!」と思っておられませんか?
確かに、犬の狂犬病ワクチンに関しては毎年の接種が義務づけられています。

しかし、混合ワクチンに関しては義務ではなく、予防的観点から接種が
推奨されてはいますが、
任意のワクチンです。
そのため、『必要に応じて』接種することになります。

それでは『必要に応じて』とは?

世界小動物獣医師会(WSAVA)が策定しているワクチネーションガイドラインがあり、
コアワクチンノンコアワクチンに分類し、接種が推奨される動物を規定しています。

⚪︎コアワクチン:生活環境などに関わらず接種が推奨されるワクチン
→致死的な感染症から動物を防御します

初回ワクチンプログラム(後述) +1歳齢で追加接種 

以降は
:追加接種後3年程度ごと

:低リスク群※ 追加接種後3年以上ごとで接種
  高リスク群※ 毎年追加接種

(※低リスク群:屋外に出ず屋内のみで1頭だけで生活している
     高リスク群:屋外に出るもしくは多頭飼育で外に出る個体がいる)

⚪︎ノンコアワクチン:生活環境によって特定の感染症のリスクがある個体に推奨されるワクチン
犬、猫初回ワクチンプログラム後、必要がある個体に毎年追加接種


⚪︎初回ワクチンプログラム(犬、猫共通)
6~8週齢でスタートし、2~4週間隔で16週齢を超えるまで接種


上記を踏まえ当院で推奨しているワクチンプログラムは以下の通りです。

初回ワクチンプログラム

(6~)8週齢で開始し、4週(約1ヶ月)ごとで3回接種

1年後、追加接種

以降(2歳〜)、リスクの高低によって

高リスク群:毎年接種
低リスク群3年程度(*)ごとに追加接種(例:4歳齢、7歳齢、〜)

(*)病原体に対する抗体価を測定し、基準値を下回ったら
追加接種するという方法もあります。

より正確なワクチンガイドラインを知りたい方は、
WSAVAのガイドライン(英語)のリンクを記載しておきますので
ぜひご参考ください。
https://wsava.org/wp-content/uploads/2024/04/WSAVA-Vaccination-guidelines-2024.pdf
終わり。

下記もご参照くさだい。
ワクチンとは?接種する目的は?
ワクチンの副反応について