2024/12/16
こんばんは、院長の野木です。
今回は、『ワクチンの副反応』についてです。
前回は、ワクチンのメリットを主にお伝えしましたが、
ワクチンにもデメリットがあります。
それは、『副反応』が出る可能性がある、です。
副反応が出る確率は、報告によって異なりますが、
犬で0.49%、 1.25%程度です。
また、接種回数が増えるほど、副反応の発現率も上昇すると言われています。
このことからも、ワクチンは『必要に応じて』接種することが良さそうですね。
ワクチン接種後に関連する具体的な副作用(症状)は、犬と猫で発生頻度が異なっており、
以下の通りです。
犬:1位 顔面腫脹(はれる)
2位 元気・食欲消失
3位 嘔吐
4位 蕁麻疹・赤斑
接種後12時間以内に発症が多い!
猫:1位 元気・食欲消失
2位 発熱
3位 嘔吐
4位 注射部位の痛みなど
接種後、12時間以内と12時間以降の場合が同じくらい!
つまりワクチン接種後、
犬では半日程度、猫では1日程度は様子を見て頂く必要があります!
これら以外に命に関わる重篤な副反応が出ることがあります。
それは『アナフィラキーショック』です。
アレルギー反応が複数臓器に発生して全身症状が出る状態で、
呼吸困難、虚脱(ぐったりして倒れる)、低体温、出血性下痢、嘔吐などで、
多くは30〜60分以内に発症し、重症であるほど早く発症すると言われています。
さらにさらに
主に猫で発生が多い(0.01%程度)ですが、ワクチン接種部位に腫瘍ができることがあります。
これがまた厄介な腫瘍なのです…。これに関してはまた別の機会に。
まとめとして、
『ワクチン接種は、時間に余裕があり半日から1日観察できる時に行いましょう!』
『急変時は、命に関わることがあるため、ぜひ動物病院へ駆け込んでください!』
でした。
終わり。
下記もご参照ください。
ワクチンとは?接種する目的は?