[診療時間]月火水金土 7:00〜12:00  16:00〜18:00 日 9:00〜12:00 [猫専用診察時間]水曜日・金曜日 13:30〜15:00(完全予約制)
[休診日] 日曜日午後、木曜日、祝日

ワクチンの副反応について | のぎ動物病院


こんばんは、院長の野木です。

今回は、『ワクチンの副反応』についてです。

前回は、ワクチンのメリットを主にお伝えしましたが、
ワクチンにもデメリットがあります。

それは、『副反応が出る可能性がある、です。
副反応が出る確率は、報告によって異なりますが、
犬で0.49%、 1.25%程度です。

また、接種回数が増えるほど、副反応の発現率も上昇すると言われています。

このことからも、ワクチンは『必要に応じて』接種することが良さそうですね。

ワクチン接種後に関連する具体的な副作用(症状)は、犬と猫で発生頻度が異なっており、
以下の通りです。

犬:1位 顔面腫脹(はれる)

       2位 元気・食欲消失

  3位 嘔吐

  4位 蕁麻疹・赤斑

接種後12時間以内に発症が多い!

猫:1位 元気・食欲消失

  2位 発熱

  3位 嘔吐

  4位 注射部位の痛みなど

接種後、12時間以内12時間以降の場合が同じくらい!

つまりワクチン接種後、
犬では半日程度、猫では1日程度は様子を見て頂く必要があります!

これら以外に命に関わる重篤な副反応が出ることがあります。

それは『アナフィラキーショック』です。

アレルギー反応が複数臓器に発生して全身症状が出る状態で、
呼吸困難、虚脱(ぐったりして倒れる)、低体温、出血性下痢、嘔吐などで、
多くは30〜60分以内に発症し、重症であるほど早く発症すると言われています。

さらにさらに

主に猫で発生が多い(0.01%程度)ですが、ワクチン接種部位に腫瘍ができることがあります。
これがまた厄介な腫瘍なのです…。これに関してはまた別の機会に。

まとめとして、

ワクチン接種は、時間に余裕があり半日から1日観察できる時に行いましょう!
急変時は、命に関わることがあるため、ぜひ動物病院へ駆け込んでください!
 でした。

終わり。

下記もご参照ください。
ワクチンとは?接種する目的は?

『ワクチンの接種間隔』について